やねの上にさいた花

■やねの上にさいた花

ブライアン・ピルキントン=絵
インギビョルグ・グルザルドッティル=作
はじ あきこ=訳

定価:本体1300円+税
判型・体裁:26*21cm/26ページ
発行年月:2006年8月
ISBN978-4-378-04114-8
NDC993

(内容見本)

【内容】
 グンニョーナおばあさんは、どうぶつたちといっしょに、いなかでくらしていました。うしのミルクをしぼったり、ひつじの毛であみものをしたり、ねことあそんだり……、まいにち、たのしく、げんきにくらしていました。
 ところがある日、グンニョーナは病気になってしまいました。さあ、こまりました。どうぶつたちのせわをする人がいないのです。どうしたらいいでしょう。

 北大西洋にうかぶ島国、アイスランドのいなかから、首都レイキャヴィークまで、そのふんいきが、そこはかとなく伝わってくるたのしい絵本です。
【訳者のことば】
 このお話の舞台になったアイスランドは、人口30万人の北大西洋に浮かぶ小さな島国です。そして、レイキャヴィークは世界最北に位置する首都で、総人口のおよそ4割が暮らす、海辺の美しい町です。地球の北の果てにあるこの国は、日本から、はるか遠く離れたイメージがありますが、島国、火山、温泉、漁業、捕鯨、長寿、治安のよさ、軍隊をもたないことなど、日本とアイスランドにはたくさんのユニークな共通点があります。マリモが、アイスランド北部のミー湖にも生息していることが、近年になってわかりました。水と空気がきれいで平和な国アイスランド。知れば知るほど、日本とよく似た点が見えてきて、今後もっともっと身近な国になっていくと思います。―土師明子―

「こころを豊かにする絵本」のページに戻る