さ・え・ら書房編集室雑記(2002/9/16更新9/26改) Topへ戻る

  • 子どもの夏休みが終わり、街に子どもたちの通学すがたが戻りました。そして、急に涼しくなり、日も短くなりました……いよいよ読書の秋です。
  • 読書の秋といいましたが、この言葉も死語に近くなったような気がします。秋の夜長、気候もよいし、読書に向いた季節であるということから、このような“標語”ができたと思うのですが、最近の子どもたち&大人たちの読書離れ、本離れはかなり進んでいるようです。
  • その理由は一言でいえば、生活における本の価値が相対的に下がったということになるのではないかと思います。理由というよりも、結果そのものといった感じもしますが……。
  • むかしはいまよりも生活は貧しかったわけですが、生活支出に占める本代は現在よりも多かった・・それが現代では携帯電話に代表される通信費、パソコンの普及、衛星テレビ……など、お金も時間もこうしたものに使われることが多く、読書にはまわりにくくなったということなのでしょう。
  • 秋の読書週間(10月27日~11月9日)は、今年で56回目を迎えますが、毎年、その標語が募集されています。今年の標語は、「自分が変わる、世界が変わる、本との出会い」です。(ちなみに、今年の春の子どもの読書週間の標語は、「親子で行きたい 本屋さん」でした。)……標語が標語で終わらないように願いたいものです。
  • 秋の読書週間の標語を調べてみました。
    それによると1947年の第一回、つまり、わたしが生まれた年の標語は、「楽しく読んで 明るく生きよう」でした……時代を感じますね。
  • わたしの今年の夏の思い出は、立山で初めてライチョウを見たことでしょうか。30年ぶりにいった立山室堂ですが、ずいぶんと様子が変わっていて、遊歩道が整備?されていました。登山客・観光客が好き勝手に歩いたら、立山の自然が壊れてしまうため、石畳の歩道を造り、そこ以外は歩いてはいけない、というふうにしたのです。
  • 歩道から15メートルほど離れたところで、きょろきょろ見回しているライチョウを見かけたときには、めったに見ることのできないライチョウを見ることができた幸運に、何とも幸せな気持ちになったのでした。
  • 立山の高山植物は、薄い土の上にへばりつくように生えています。そして、それらの植物は踏まれて枯れてしまい、すると、土は雨水ですぐに流れてしまいます。土のなくなったところには、もちろん、もう植物は生えません。土を保護するために、粗むしろのようなものをかぶせている場所も見かけました。植物がなくなれば、ライチョウもいなくなります。土、植物、ライチョウなどの生き物……立山の自然が、いつまでも残ることを祈ります。
ライチョウ(2002/08/18、立山室堂)

(画像はクリックすると、少し大きくなります。)

(記)浦城信夫
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