さ・え・ら書房編集室雑記(2003/05/16) Topへ戻る

  • 4月24~27日、東京ビッグサイトで、“東京国際ブックフェア”が開かれましたが、それに続いて、5月3~5日、東京上野公園で、『上野の森親子フェスタ2003』が行われ、小社も「子どものためのチャリティ・ブック・フェスティバル」に参加しました。(写真左)。
  • この催しは、子どもの読書推進会議とJPICの主催で行われ、児童書版元36社 が出展し、全品2割引きのセールをするというものです。2000年の子ども読書年を記念して行われたもので、当初1回限りの予定でしたが、好評だったために毎年子どもの日に行われるようになり、今年で4回目になりました。
  • 国際ブックフェアに訪れた人は、もちろん、本を見たり買ったりするという目的をはっきり持って東京ビックサイトという不便な?会場に足を運んだ人たちですが、上野公園をおとずれる人は、動物園や美術館などを訪れたついでに覗くわけなので、客層はおのずから違ってきます。つまり、東京国際ブックフェアのときは、ほとんどの読者が、本を自分でえらび買うわけですが、上野の場合は、本の内容をこちらで説明して買ってもらう率がぐーんを多くなります。このことは、上手な売り子だと多くの本が売れるということになります。
  • 出版業界には、良い本を作っていれば、並べておくだけでも売れる、と考えている古い体質があり、じつは小社もその傾向があります。ところが、このたびの3日の会期中、3日目だけにテントに立った店員(アルバイト)が、明るく声を出して説明し、その1日だけで、他の2日分に匹敵する売り上げを記録したのでした。売り方によって、ずいぶんと売れ行きに差があることを実感したのでした。
  • 4月25日、東京都心に“六本木ヒルズ”という施設がOpenして、すでに数百万人が訪れたそうです。金魚屋さんなど、いろんな昔からのお店がなくなって、巨大な施設になったわけです。250メートルの展望台に登れば、さえぎるものはない……ということですが、逆に考えれば、どこからでもこの巨大なビルが見えるわけです。
  • 都心の再開発と称して、このような突出した高層ビルが建つのはどう考えたらよいのでしょう。東京の将来の町並みをどうしようと考えているのでしょう。わたしは、こうした高層ビル建設にともなう失うものの大きさのほうを考えてしまいますが……。
  • そのむかし、日本初の高層ビル霞ヶ関ビル、あるいは東洋一の高さをほこるサンシャイン60が建ったころは、日本もやっとこういうビルが建つようになったと素直に?喜んだものですが、規制緩和と称して、土建屋さんの思うように無制限にいろんなビルが建っていくと、もう、東京は人間が住む町ではなくなってしまうという気持ちになります。
  • 小社の近くに建設予定の17階建てのマンション建設計画がどうなるのかも心配です。
  • 緑がすっかり濃くなり、初夏というか、梅雨入りの近さを感じる今日この頃です。多摩川河川敷の葦原も、すっかり緑になり、背の高さほどの草がはえて、歩けないほどです。鳥たちの声はさかんにするのですが、なかなか姿をみせてくれません。
上野の森親子フェスタ2003会場 ベニスズメ(多摩川、2003/05) こちらはベニシジミ(某公園、2003/05)

(中右写真はクリックで拡大します)鳥のリンク

(記)浦城信夫
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