さ・え・ら書房編集室雑記(2003/06/18、20日改) Topへ戻る

  • 消費税率を10%(以上?)にする動きが活発になってきました。例によって、小泉首相は、他人事のようにあまりはっきりとはいいませんが……。バブル崩壊による不良債権の処理に国民の税金が使われ、それによる財政不足を、また、国民に押しつけるようで、りそな銀行に2兆円も注入されたことを思うと、この消費税率引き上げの動きはどうしても納得がいきません。
  • そして、消費税を上げれば財政が健全化するかというと、消費がよけい冷え込むなどして却って日本の経済があやしくなるという危険もあるわけで、そのあたりは混沌として、わたしにはわけが分かりません。
  • それはともかく、政府の通達で、小売り業者には、来年4月から消費税込みの値段、総額表示が義務づけられました。たしかに、現状では、内税方式と外税方式が混在しており、消費者はときどき混乱することも事実です。それでも、現在の5%消費税は定着し、いまの混在方式でも、それほど大きな不便は感じていないのではないでしょうか。内税方式に統一しようとする魂胆は見え見え、つまり、「消費者には税を納めているという意識をなくす」という消費税隠しでしょう。
  • この総額表示で、もっとも大きな影響を受けるのが書籍です。書籍は品物自体に定価が刷り込まれているからです。書籍は原則として、定価販売ですが、上記の通達で、これまでの定価表示(定価[本体○○円+税])ではなく、たとえば、定価○○円[本体○○円、税○%]などと表示しなくてはならないというわけです。消費税を毎年1%ずつ上げる、という案もあることを考えると、これはたいへんな問題です。
  • 小社のような主に在庫で商売している零細出版社は、カバーやスリップの作り直しにかかる費用は死活問題にもなりかねません。罰則規定がないといっても、たとえば、古い定価表示の品は、すべて返品されるということもありうるわけで、今回の通達は頭が痛いです。
  • このページで、小社の近くに計画中の17階の高層マンションのことを取り上げてきました。当初4月着工の予定でしたが、付近の住民の反対で、いまだに着工できずにおりました。
  • 最近になって、17階建てを14階に低くすることで建築許可がおり、そろそろ着工するようです。1メートルほどの歩道しかないこの通りには、通り沿いには10階のビルがいくつかあるだけで、14階建てのマンションは、やはり突出した高さだと思います。
  • これからも、反対していくつもりですが、これでもう“決着”なのかな、といった感じも内心していて、むなしさみたいなものも感じます。マンション建設計画
  • 梅雨に入り、じとじとした、はっきりしない天気が続いています。毎週末の楽しみの野鳥観察も、この時期にはできないことも多く、早く梅雨が明けないかなと思ってしまいます。
  • そんな中、先日、生まれて初めて、“探鳥会”に行ってきました。日本野鳥の会の東京支部が主催する会で、30人ほどが参加しました。あまり鳥を観察することはできませんでしたが、木々や草花、キノコや昆虫など、自然を幅広く、ゆったりと目を向けるという姿勢が、とても共感をおぼえたのでした。
コサギとセイタカシギ(2003/05、葛西) アオサギ(2003/05、葛西) ソリハシシギ(2003/05、葛西)

(写真はクリックで拡大します)鳥のリンク

(記)浦城信夫
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