さ・え・ら書房編集室雑記(2003/10/14) Topへ戻る

  • 4か月ほど前に、小社のそばの高層マンション計画は、17階を14階にすることにして、工事が始まりました。1メートルほどの歩道のすぐそばに塀をたて、大きな重機やダンプカーが盛んに働いています。警備員が思うように人や車を止めて、工事の車を出入りさせています……縮小されたといっても、やはりこういう高層マンションを建てる場所ではないです。
  • ちょうどゼロックスのPR誌Graphicationを読んでいたら、町作りについての特集が組まれていました。そこには現代の日本人は街並みについての意識が低いこと。法律的にも、広い土地があれば、容積率でどんな高いビルも建てることが出来ること。そして、なによりも、日本人が、高層マンションが好きなことが問題なのだということが書かれていました。
  • 高層マンションに住む……、つまり、地面と遠く離れて生活すること、エレベーターに乗らないとどこにも行けないこと……は、子どもや年寄りにとって、他人とのコミュニケーションを考えると非常によくないことなのだけれど、そういったことが、現代の日本ではあまり問題になっていないみたいなのですね。それもこれも、少子化だからということなのでしょうか。
  • 思えば、わたしは5人兄弟の末っ子でしたし、同級生には5人兄弟とか、それ以上の兄弟の家はいくらもいて、“一人っ子”というのは、かなり少数派だった記憶があります。先日、日本の将来について高齢化社会に危機感を持つよりも、少子化社会に危機感を持つべきだとテレビでだれかが言っていましたが、小社の本の売れ行きをみると……うん、もっともだと思うのでした。
  • 中国など世界に数百羽、日本には数十羽しかこないといわれる珍鳥、クロツラヘラサギが、十月、千葉県の公園に現れ、それを観察しようという人でにぎわっています。わたしは、評判になる前に偶然その場に居合わせたため、思う存分写真に撮ることができました。ふしぎなくちばしをぱたぱた合わせてエサを採る図は、やはりふしぎな鳥だと思いました。
  • また、この6月に初めて間近に見ながら写真にとることができなかった鳥……キビタキを神奈川の公園で観察することができました。本当の自然の中ではなかなかわたしたちの前にすがたをみせてくれない野鳥ですが、公園に来る野鳥は、いくらか警戒心が薄いようです。
  • キビタキは、声もすがたも美しく、わたしがもっとも好きな野鳥のひとつです。


クロツラヘラサギ(2003/10、千葉) キビタキ(2003/10、神奈川)

(写真はクリックで拡大します)

(記)浦城信夫
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