さ・え・ら書房編集室雑記(2004/04/09)……04/16改 Topへ戻る

  • 最近、注目される判決がふたつありました。
  • ひとつは、週刊文春の田中真紀子元外相の長女のプライバシー侵害による販売差し止めの仮執行に関するものです。これについては、表現の自由、検閲、プライバシー侵害、名誉毀損……いろんなことばが踊っていましたが、それはさておき、あの程度の記事(田中真紀子外相の猛反対が原因で、娘さんが離婚した)で、販売差し止めの仮執行を認めた東京地裁の判断はおかしいと思っておりました。高裁は、地裁の判断を否定しましたが、まあ、穏当な結論だと思います。
  • それにしても、政治家の娘が結婚しようが、離婚しようがどうでもいいことでありまして、そういうことを記事にする……そういう記事で商売をするというのは、歴史ある大出版社の出す週刊誌ではないように思います。(“こころざし”ということばが思い浮かびます。)
  • 週刊誌の記事といえば、女性が殺された事件があったとき、その女性の生前の行動を紹介し、いかにも、殺されたのは本人に大きな原因・責任があるという書き方をするのがありますが、そういう記事のほうが、わたしはやりきれません。本人は否定することもできないし、その家族はひどく傷つくし、否定したくても否定すればよけい傷つく……まさに、マスコミによる弱者いじめの暴力だと思うのです。
  • もうひとつの注目される判決は、小泉首相の靖国参拝を違憲だとした福岡地裁の判決です。
  • 当然の判決だと思うのですが、それがいままでなされず、小泉首相得意のなし崩し的な方策が行われてきました。それに一定程度の歯止めがかかったのではないかと思います……本人は、これからも続けると言っていますが、少なくとも、参拝しにくくはなったと思います。
  • それにしても、あれだけ反対され、海外からも非難されながらも断固信念をもって靖国神社に参拝するのですから、なにか裏があるように思います……。
  • イラクで、民間人3人が武装勢力によって人質になり、「自衛隊を撤退せよ」という要求が突きつけられました。
  • 自衛官が何人か犠牲になる、あるいは、東京でテロが起こり何人か犠牲になる……といったこと、つまり、死んでしまったあとなら、「テロに屈しない」ということばも、ある程度勢いがありますが、まだ人質になっていると、そうはなかなか言えません。小泉首相の正念場であります。
  • テロは卑劣で、絶対に許すことはできません。でも、アメリカによるイラク攻撃も、そして、そのあとのイラク占領も、大量破壊兵器が見つからないかぎり、大義名分がないわけで、どうもすっきりしません。このまま見つからなかったら、「ごめんなさい、攻撃したのはまちがいでした」ということになるのでしょうか?
  • (4月16日)
  • 3人の人質が解放されたというニュースが報じられました。なにがあったのか、どんなことを日本政府がしたのかは、見えてきませんが、ともかく、よかったです。
  • この事件を契機に、日本のイラク政策、アメリカ追随政策に変化が起きるといいのですが……。
  • セイタカシギは、葛西あたりでは、ごく普通に見ることができますが、全国的には、かなりめずらしい鳥になるのではないかと思います。渡り鳥ですが、一部日本で越冬・繁殖しているようです。
セイタカシギです(2004/03、葛西臨海公園) アオサギです(2004/03、葛西臨海公園)

(写真はクリックで拡大します)

(記)浦城信夫
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