さ・え・ら書房編集室雑記(2004/09/05) Topへ戻る

  • 異常に暑かった夏が終わり、オリンピックではメダルラッシュといってもよいほど、たくさんの金メダルが日本にやってきました。
  • 1964年の東京オリンピックのときは、わたしは高校生二年生。入場行進のリハーサルにアメリカ選手団の代わりをつとめ、国立競技場のトラックを入場行進して、けっこう楽しかったことを思い出します。(坂井君の聖火ランも間近で見られたし)
  • オリンピックのメダリストなどがテレビで嬉しそうに出演しているのを見るのも楽しい。どうやって金メダルにたどり着いたか、その練習の様子の回顧番組を見るのも興味深い。
  • そしてなにより、今年の夏の日照時間が長かったおかげで、わたしの大好きなブドウが非常においしいこともうれしい……。
  • ……などと、能天気だったわたしにとって、このたびのロシアでのテロリストによる学校占拠。そして、それに続いて数百人にもおよぶ子どもたちの死傷。楽しかった夏の余韻がいっぺんにぶっ飛ぶ事件でした。
  • 未来あるだろうはずの子どもたちの死は、つねに悲しい。それが数百人もの多数。そしてなによりも、その原因が、大人たちの争い(戦争)の巻き添え、もしかしたらどこかの段階で防げたのではないかということがあり、悲惨さは増します。
  • むかしの古典的なテロ……1人1殺が、時代を経てだんだん大規模になり、2001年9月11日のニューヨーク貿易センタービルの旅客機突入自爆テロ、そして、もう日常的な事件になってしまった公共施設での自爆テロ……。子どもたちを人質にするテロも、これからは日常の事件になってしまうのでしょうか?(テロの様相がこのように変わった背景には、もちろん体制側の圧倒的な軍事力・警察力があるのでしょう。)
  • この事件が報道された直後、ブッシュ大統領の支持率が上がったというのには、びっくりショックでした。ブッシュ政権は、アメリカは正義、テロリストたちに同調する輩は悪。悪を叩くためなら先制攻撃も辞さない。正義は力、その力は悪を叩くためにどんどん使う……。実際アメリカは、世界一の軍事力を、国外でどんどん使っているわけです。(大統領選挙の共和党大会の会場外で、多くの反ブッシュのデモが行われているのも、また、アメリカですが)
  • 原因を見ないで、テロだけをとりあげ、テロはけしからん、妥協したり折れたりしたら図に乗ってくる、だから、力でねじ伏せる……これをくりかえすならば、けっしてテロは無くならないし、より悲惨なテロが続くにちがいありません。
  • 8月3日、小社発行の『手づくりスライムの実験』の著者、山本進一先生が、食道ガンでなくなりました。49歳、東京都立戸山高校で化学の先生をしておられました。わたしよりもずっとお若く、これからという人だったのに。ご冥福をお祈りします。
  • この『手づくりスライムの実験』は、子どもたちに化学の楽しさを伝えるすばらしい本だと思っております。物理的な科学の本が多い中、先生は、化学の楽しさをなんとか子どもたちに伝えたいと、高田馬場でビールをのみながら、わたしに熱心に語ってくださったのを思い出します。つぎの本の構想をいろいろお話しし、わたしもぜひ……とお願いしていたのに、それも実現できなくなってしまいました……残念です。
  • 鳥見を始めて2年目の夏を経験しました。去年の夏はどこにいくというあてもなく、空振りばかりでしたが、その後、少しずつ鳥見の仲間ができて、今年は遠くに連れて行ってもらえるようになりました。
  • 下左の写真は、コジュリンの写真を写している人に、ぜひ、わたしも……とお願いして連れて行ってもらったときの写真です。夏になると、頭が黒くなり……スズメよりも小さなからだで天に向かって囀ります……かわいいなぁ。
  • 右下は、やはり鳥見仲間からメールで教えてもらった情報をもとに、千葉の市街地にある公園の池で撮影しました。人通りも多いところにも、こんな鳥がいるのだという驚き、そして、ネット社会というか、情報の伝達のありがたさを感じたのでした。。
コジュリンのさえずり(2004/08、霞ヶ浦) ヨシゴイの幼鳥(2004/08、千葉の公園)

(写真はクリックで拡大します)

(記)浦城信夫
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