さ・え・ら書房編集室雑記(2007/08/24) Topへ戻る

●自民党が参議院議員選挙で大敗して、一月ぐらいがたちます。大敗の原因は、いろいろ言われていますが、安倍首相の「美しい国」が選挙後に聞こえなくなったように思います。そんなに軽い意味だったのでしょうか。
●思えば、選挙運動期間中、安倍首相が選挙演説で、「ぜったいに負けるわけにはいかないのです。」「この選挙は、わたしを選ぶか、小沢さんを選ぶかの選挙なのです」と甲高い声を張り上げているのを見て、美しくないなぁと感じたものでした。

●小社発行の『目で見る数学――美しい数・形の世界』と本が、よく売れています。数学の原理、定理は美しいものです。そしてこの本は美しい図版を多く使ってビジュアルにそれらを紹介しています。そして、このたび、新刊として、考える数学の本……『点と線のひみつ――考え方の練習帳』が出ます。こちらもよく売れるとうれしいです。
●小社発行の「新しい算数教室」の紹介文に、以下のようなことが書かれていますが、わたしはこの文章が大好きです。
「子どもたちは、数学を知り、そして、数学したいと思っています。数学を学び数学することは、成長の一過程です。数学は様式と関係をとりあつかう学問です。そして様式とか関係とかは、要するに人間が生活環境のなかで発見したものなのです。子どもたちは生まれながらに、生活環境に好奇心を持っています。ですから、数学を学び、数学することは、好奇心を満足させ、助長する力になります。」

●美しいといえば、8月23日の日本経済新聞の夕刊に、「潔さの美学」ということで、杉良太郎さんの記事が載っていました。杉良太郎さんといえば、美形でおばさまに人気のある俳優・歌手といったぐらいのイメージしかわたしは持っていませんでしたが、刑務所慰問などの福祉活動に携わって48年になるとか、腰の痛みの持病で3度も手術を受けたとか……そして、ずっと若いままの舞台を続ける苦労などを知り、見直したり、考えさせられたりしました。自分の引き際みたいなものにも美学を持っていて、こういう人が「美しい生き方」みたいなことをいうのであれば、非常に説得力があるなぁと思ったのでした。
●今年は暑かったです。わたしの趣味の鳥見でいえば、都会近くの公園には、夏の鳥たちはきません。高原のすずしいところに行ってしまうのです。わたしもそれを追いかけてすずしいところに行きたいのですが、車を運転してそこまで行く体力がありません。あとは、田んぼや干潟、海など、暑いところにいる鳥ということになり、わたしはもっぱらそちらを観察・撮影しました……暑かったなぁ。
コアジサシ(2007/06、葛西) オグロシギ(2007/08、川越) 雲(2007/08、市ヶ谷)

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(記)浦城信夫
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