さ・え・ら書房編集室雑記(2008/02/08) Topへ戻る

◆いま、「地球環境のしくみ」という本をまとめています。地球温暖化やエネルギー問題、二酸化炭素のことなど、いま現在の地球規模で起こっている危機的状況についてをいろいろ考える本です。
◆結局、その原因の行きつくところは、地球上に人間が増え、その人間たちがエネルギーを使いすぎるから地球がおかしくなったということなのだと思います。いちばんエネルギーをいっぱい使っているアメリカのトップ、ブッシュ大統領はそのあたりを考えないようにしている。中国、インド、そしてロシアといった人口が多い国がゆたかになってエネルギーをじゃんじゃん使い始めた。そして、日本はそのあたりの危機感を切実に感じていないといった構図でしょうか。

◆エネルギー問題を考えるとき、わたしがよく思うのは、「江戸時代、つまり電気のない時代、夜はどんな暗さだったのだろう」ということです。その時代、明かりといえば行燈か提灯、松明……火を灯すしかないわけだから、ずいぶんと暗かったのだろうと思います。それこそ、ホタルの光、窓の雪の状態だったのではないでしょうか。
◆わたしは、いわゆる団塊の世代でして、子どものころ、自宅にエアコン、冷蔵庫、洗濯機のない時代を過ごし、この頃の生活を記憶しています。四畳半の部屋は30ワット電球、便所は5ワット電球でした。明かりといえば小さな裸電球ばかりで、夜はずいぶんと暗い生活をしていたのだと思います。
◆それが、蛍光灯の普及、そしてしだいにゆたかになっていき、夜の町にはネオンサインが輝き、人々は夜更かしするようになり、夜の街は明るくなっていったのでした。ところが……。
◆1973年の中東戦争を機に第一次オイルショックが起こります。トイレットペーパーが町から消え、紙の値段が上がるだけでなく、手に入らない……出版社にとってもたいへんな状況になりました(あとから、製紙業界の千載一遇の紙隠しだったとか)。それはともかく、そのとき、東京の夜のネオンは消え、町はずいぶんと暗くなったのでした。わたしはその暗さを見て、「ああ、夜はこんなに暗かったのだなぁ」と改めて感じたのでした。
◆それが今はどうでしょう。当時よりは石油の全体量はぐーんと減っているはずなのに、不夜城というか、人々は皆夜更かしになり、観光地を始めビルの玄関など、どこもかしこもライトアップ。24時間開店のコンビニの明るさも、半端ではありません。こんなエネルギー浪費の時代がいつまで続くのか。わたしのつぎの時代、そのつぎの時代……日本は、そして地球はどうなっていくのか、ちょっと想像できません。

◆地球温暖化といいますが、今年の冬は例年よりも寒いような印象です。でも、思えば去年の夏は、ずいぶんと暑かったですね。「のど元過ぎれば熱さを忘れる」……そのものです。確実に、地球は温暖化が進んでいるのに。。。
◆鳥たちも、地球の変化を感じているのでしょうか。
ベニマシコ♂(’08/02,北本) ジョウビタキ♂(’08/02,埼玉) ホオジロ♂(’08/02,埼玉)

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(記)浦城信夫
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