さ・え・ら書房編集室雑記(2009/11/09) Topへ戻る


【2009/11/09】
◆これまで何回か書いているのだけれど、情報の発信と、読者・視聴者の『ニーズ』について思うことがあり、ここにもう一度書こうと思います。
◆なぜ、そう思ったかというと、一流新聞?の一面が、「松井がワールドシリーズでMVP」であったり、「某男が整形をして逃げまくっている」。あるいは、「連続不審死事件と疑惑の女」といったことが、毎日のように掲載されている。民放テレビは一過去タレント女の覚醒剤を詳しく報道するはもちろん、NHKも一女子大生殺人事件をこれでもかというほどこと細かく報道する。
◆読者・視聴者のニーズはあるかもしれないけれど、そのニーズのほとんどは覗き見的なものであり、テレビの視聴率稼ぎの情報の垂れ流しだと思うのです。ニーズといえば錦の御旗みたいな雰囲気もありますが、わたしはニーズというのはあまり信じていません。わたしの身近にも、最近のテレビニュースは見たくないという人もいます。
◆マスコミ……放送、新聞、出版社は、ニーズも無視できないけれど、自分が発信する情報に責任を持つというか、こういうことを知って欲しい、わかって欲しいという信念みたいなものが以前はあったと思うのです。新聞は世論を正しい方向に導くようなこころざしがあったと思うのです……このこころざし自体は異論もあると思うけれど。
◆ところが、いまは、インターネットを通じ、だれでも情報を発信できるようになった……そのことはとてもよいことでもあるのだけれど、一方では情報の垂れ流しでもあるので、非常にあぶない状況でもあるのです。
◆なぜあぶないかというと、情報を受け取るほうが、その受け取る内容の善し悪しを見分ける力ができていないと思うからです。むかしは苦労して情報を得る中で、その真偽、善し悪しを見分ける力がある程度ついた。ところが、今の時代は、あまりに簡単にインターネットで情報を得ることができるようになった。
◆たとえばWikipediaに間違いの記述があったとします。それに関連した事柄についてGoogleで検索すると、まるで自分の知識のようにその間違いが紹介されているのです。あまりに簡単に情報が得られるため、正しい情報かどうかを見分ける力が、確実に衰えているように思うのです。

◆このところ、あまり鳥見に行くことができず、たまに行ってもこれといった写真を撮ることができません。ということで、これまで撮った写真の中から、気に入った写真を3枚あげます。

(写真はクリックで拡大します)
(記)浦城信夫
前回の『編集室雑記』を見る