リリー・モラハンのうそ |
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■リリー・モラハンのうそ パトリシア・ライリー・ギフ=作 もりうちすみこ=訳 吉川聡子=画 定価:本体1600円+税 判型・体裁:四六判/304ページ 発行年月:2008年2月 ISBN978-4-378-01476-0 NDC933 ※品切れです。 ナチスから逃げてきた少年に、 リリー・モラハンは、希望をこめてうそをつく。 そのうそが、思わぬ危険をまねくことに……。 |
【内容】 1944年夏、戦時下のニューヨーク郊外の避暑地で、少女リリー・モラハンはナチスから逃げてきた少年アルバートに出会った。 「ボートをこいで沖に出たら、軍艦にボートを近づけて、あとは泳ぐわ。その軍艦に乗っかって、父さんのところまで行くの」 リリーはしゃべりつづけた。つぎからつぎへと、うそ話をでっち上げて。そして、それをアルバートは身をのりだして聞いている。 わたしが読者のみなさんにうったえたかったのは、時代は変わっても、人はやはりおなじように、親や友だちをうしなったりわかれたりしなければならず、あるいはまた、戦争のためにくるしんだり、将来を思いなやんだりしているものだということです。そして、わたしたちにそれを乗りこえさせてくれるのは、愛情と友情だということを、わたしはみなさんに知ってほしいのです。●――パトリシア・ライリー・ギフ |
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【作者】パトリシア・ライリー・ギフ アメリカ・ニューヨーク市ブルックリン生まれ。20年間教師をしたのち、子どものための本を書き始め、60冊をこえる著作は広く子どもたちに読まれ愛されている。本書と『ホリス・ウッズの絵』で2度のニューベリー・オナー賞を受賞した他、『ノリー・ライアンの歌』で、ゴールデンカイト・オナー賞等を受賞している。他の邦訳作品に『ポークストリート小学校のなかまたち』シリーズ(以上、さ・え・ら書房)がある。現在コネチカット州在住。 |