ジュビリー |
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パトリシア・ライリー・ギフ作 組み見本 |
【内容】 ジュディスは小学校五年生の女の子。アメリカ東部の小さな島で、伯母さんとくらしている。 おさないころ、母親にすてられ、しゃべることができなくなった。 そんなジュディスを、伯母さんはジュビリー「最高の喜び」と呼ぶ。 普通クラスでの新学期が始まった。でも、ジュディスはクラスになじめない。 そんなある日、ジュディスは、伯母さんに届いた母親からの手紙を見つける…… |
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【作者】パトリシア・ライリー・ギフ(Patricia Reilly Giff) ニューヨーク市ブルックリン生まれ。20 年間教師をしたのち、子どものための本を書き始め、60 冊をこえる著作は広く子どもたちに読まれ愛されている。邦訳作品に『ノリー・ライアンの歌』、『リリー・モラハンのうそ』、『ホリス・ウッズの絵』、『語りつぐ者』(いずれもさ・え・ら書房)などがある。2度のニューベリー賞オナー賞を受賞。コネチカット州在住。 【訳者】もりうち すみこ 福岡県生まれ。訳書『ホリス・ウッズの絵』(さ・え・ら書房)が産経児童出版文化賞に、訳書『真実の裏側』(めるくまーる)が同賞推薦図書に選ばれる。他の訳書に『三つの願い―パレスチナとイスラエルの子どもたち』、『九時の月』(共にさ・え・ら書房)、『スカーレット』(偕成社)、『ある日とつぜん、霊媒師』(朔北社)などがある。 |
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【訳者あとがき】より
作者のパトリシア・ライリー・ギフさんは、作家活動を始める前、ニューヨーク市ブルックリンで二十年間、小学校の教師をしていました。移民の多い地域の小学校には、英語をしゃべれない子どもや、さまざまな家庭の問題を抱えている子どもも多く、この作品の主人公のような選択性無言症の子もいたそうです。(……略……) 七十歳をとうに過ぎてからも、「もう一度、もう一年でいいから担任をもちたい!」というギフさん。読み応えのある作品をつぎつぎに発表できるのも、その情熱と子どもへの愛情があってこそなのです。 |