ジュビリー


ジュビリー


■ジュビリー

パトリシア・ライリー・ギフ作
もりうち すみこ訳

定価:(本体1500円+税)
判型・体裁:A5判/208ページ
発行年月:2017年10月
ISBN978-4-378-01523-1
NDC933



組み見本
【内容】
ジュディスは小学校五年生の女の子。アメリカ東部の小さな島で、伯母さんとくらしている。
おさないころ、母親にすてられ、しゃべることができなくなった。
そんなジュディスを、伯母さんはジュビリー「最高の喜び」と呼ぶ。
普通クラスでの新学期が始まった。でも、ジュディスはクラスになじめない。
そんなある日、ジュディスは、伯母さんに届いた母親からの手紙を見つける……
【作者】パトリシア・ライリー・ギフ(Patricia Reilly Giff)
ニューヨーク市ブルックリン生まれ。20 年間教師をしたのち、子どものための本を書き始め、60 冊をこえる著作は広く子どもたちに読まれ愛されている。邦訳作品に『ノリー・ライアンの歌』、『リリー・モラハンのうそ』、『ホリス・ウッズの絵』、『語りつぐ者』(いずれもさ・え・ら書房)などがある。2度のニューベリー賞オナー賞を受賞。コネチカット州在住。
【訳者】もりうち すみこ
福岡県生まれ。訳書『ホリス・ウッズの絵』(さ・え・ら書房)が産経児童出版文化賞に、訳書『真実の裏側』(めるくまーる)が同賞推薦図書に選ばれる。他の訳書に『三つの願い―パレスチナとイスラエルの子どもたち』、『九時の月』(共にさ・え・ら書房)、『スカーレット』(偕成社)、『ある日とつぜん、霊媒師』(朔北社)などがある。
【訳者あとがき】より
 作者のパトリシア・ライリー・ギフさんは、作家活動を始める前、ニューヨーク市ブルックリンで二十年間、小学校の教師をしていました。移民の多い地域の小学校には、英語をしゃべれない子どもや、さまざまな家庭の問題を抱えている子どもも多く、この作品の主人公のような選択性無言症の子もいたそうです。(……略……)
七十歳をとうに過ぎてからも、「もう一度、もう一年でいいから担任をもちたい!」というギフさん。読み応えのある作品をつぎつぎに発表できるのも、その情熱と子どもへの愛情があってこそなのです。

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