エルビス、こっちにおいで


エルビス、こっちにおいで

ロドリゴ・モルレシン/文
きたむらさとし/絵
宇野和美/訳

定価:(本体1400円+税)
判型・体裁:四六判/160ページ
発行年月:2020年10月
ISBN978-4-378-01529-3
NDC963


【ページ見本】
【内容】
ぼくは、のら犬。
母さんはトラックで人間につれていかれた。ぼくに家族はいない。
ほかの犬からはいじめられてばかり。にげだそうとして、ぼくは車にはねられた。
そうして、ぼくはアナと出会った。
名前もつけてもらった。
「ぼく、エルビスです!」

ぼくとアナ。いっしょにあそびまわり、いたずらをして、わらいころげた日々。
それは、ずっとつづくかと思ったのに……。

―――のら犬エルビスが語る、人間と犬と家族のこと。
「ずっとそばにいて、ぼくもいっしょに泣いてあげる」

犬の気もちをわかっていない、心やさしいあなたのための物語。

【文】ロドリゴ・モルレシン(Rodrigo Morlesin)
1972年メキシコシティ生まれ。中学生のときに、エドガー・アラン・ポーの小説に出会って以来、何千冊もの本を手にとって、読んだり、デザインしたり、紹介したりしてきた。ロアルド・ダール、アストリッド・リンドグレーン、J.K.ローリング、ガブリエル・ガルシア=マルケス、ポール・オースター、ザ・キュアーなどの影響を受け、翻訳も手がける。初めて執筆した本作品はメキシコで話題をよび、中米各国やコロンビア、エクアドル、中国、トルコでも刊行されている。

【絵】きたむらさとし
1956年東京生まれ。絵本作家、イラストレーターとして、65点以上の本を手がけ、作品はギリシャ語、トルコ語、スペイン語、フランス語、中国語、英語などに翻訳されている。『ぼくはおこった』(評論社)でマザーグース賞、『ふつうに学校にいくふつうの日』(小峰書店)で日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。メキシコ、コロンビアなどラテンアメリカの国々でワークショップを行い、絶大な支持を得ている。

【訳者】宇野 和美(うの かずみ)
東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務を経て、スペイン語翻訳にたずさわり、スペインやラテンアメリカの児童文学を積極的に紹介している。訳書に、『太陽と月の大地』(福音館書店)、『民主主義は誰のもの?』(あかね書房)、『むこう岸には』(ほるぷ出版)、『エロイーサと虫たち』(さ・え・ら書房)など多数。

「新刊」のページに戻る