ホオナニ、フラおどります


ホオナニ、フラおどります


■ホオナニ、フラおどります

ヘザー・ゲイル文
ミカ・ソング絵
クウレイナニ橋本訳

定価:(本体1500円+税)
判型・体裁:22×29cm/40ページ
発行年月:2021年1月
ISBN978-4-378-04160-5
NDC933



【ページ見本】
【内容】
「自分は男と女のまんなかにいる」ホオナニはいつもそう思っていました。
そんなある日、ホオナニの学校で、男子フラのチームがつくられることに。地区のイベントでステージに立つのです。メンバーになりたくてたまらないホオナニは、オーディションをうけ、男子フラチームに参加することになりました。めきめきと実力をあらわし、ついにホオナニはリーダーに! そして、いよいよイベント当日、ステージの幕が上がります……

両性を自認する12歳の少女ホオナニが、トランスジェンダーの先生クム・ヒナのもとで、ハワイの伝統文化である男性の古典フラをとおして「ありのままの自分」を表現しようとします。自分の居場所を求め、みずからの手でつかみとるまでの姿を描いた、実話に基づく物語です。
【作者】ヘザー・ゲイル(Heather Gale)
ニュージーランド出身。元歯科矯正医。本作のような、実在の人物を描いた物語を好む。一時期は、長距離ドライブ中に車窓の景色に合わせて物語を作ることに熱中していた。マシューとブレンダンという二人の息子の母親で、現在は、夫のギャリーと二匹の犬とともに、カナダのトロントでくらしている。

【画家】ミカ・ソング(Mika Song)

フィリピンのマニラに生まれ、ハワイのホノルルで育つ。プラット・インスティテュート入学を機に、ニューヨークへ移る。アニメーターを経て、子どもの本の仕事をはじめる。2015年に米国児童図書作家・画家協会、冬期会議でポートフォリオ賞を受賞。かわいくてユーモラスなはぐれものを描いた物語を好む。現在も、娘と夫とともに、ニューヨークでくらしている。

【訳者】クウレイナニ橋本
1971年にホノルルの「イリマ・フラスタジオ」に入門。1979年に「クウレイナニ・ポリネシアンカルチャースクール」を日本で開校する。1988年にハワイのフラコンクールに日本人グループとして初出場をはたし、以来21回の出場をほこる。1991年からチャリティコンサート「アロハの心」による社会貢献活動をつづけるかたわら、1996年からハワイでもっとも伝統のある「メリーモナークフェスティバル・前夜祭」にゲストとして4度出場するなど、活躍の場を広げている。『これ1冊できちんとわかるフラ』(マイナビ出版)の監修のほか、訳書に『ハワイ語入門』(大学書林)がある。

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