ぼくのブック・ウーマン


■ぼくのブック・ウーマン

ヘザー・ヘンソン=文
デイビッド・スモール=絵
藤原宏之=訳

定価:本体1400円+税
判型・体裁:21*26/40ページ
発行年月:2010年04月
ISBN978-4-378-04124-7
NDC015
内容サンプル

【内容】
カル少年は、高い山の上に住んでいるので、学校へ通うことができません。もちろん図書館なんてないし、本を読みたいと思ったこともありませんでした。ある日、馬に乗った女の人が、カルの家に本を持ってやってきて……。いまから80年ほど前、アメリカは不景気の時代で、だれもが貧しくはありましたが、子どもに本を読ませたいという気持ちを忘れませんでした。学校も図書館もない不便な所で生活をしている子どもたちのために、図書館の本を届けようと考え出されたのが、「荷馬図書館員」という職業でした。彼女たちは「ブック・ウーマン」と呼ばれ、馬に乗って、暑い日も、寒い日も、どんなに遠い道のりでも、ひたすら子どもたちの手もとに本を届けたのです。
【文】 ヘザー・ヘンソン
編集者から作家になる。作品に、小説『Making the Run』、絵本『Angel Coming』などがある。読書推進に熱心で、学校で授業も行う。夫と三人の子どもとともにケンタッキー州に住む。

【絵】 デイビッド・スモール
コルデコット賞受賞のイラストレーター。邦訳書に『エリザベスは本の虫』(アスラン書房)、『まあ、なんてこと!』(平凡社)など。妻とともにミシガン州に住む。

【訳】 藤原宏之(ふじわら・ひろゆき)
岡山県倉敷市生まれ。筑波大学附属高等学校英語教師。訳書に『トマスと図書館のおねえさん』(さ・え・ら書房)、『ステラのえほんさがし』(童心社)がある。

「子どもたちの未来をひらいた図書館の絵本」のページに戻る