みずをくむプリンセス |
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スーザン・ヴァーデ文 【ページ見本】 |
【内容】 あさはやく おきて、 ぼんやりしたまま したくして、 つぼを あたまに のせる。 ずっとずっと とおくまで、 きょうも わたしは みずを くみに いく。 「ねえ、どうしてうちにはみずがないの?」 これは、アフリカの、ある水くみ少女の1日。 少女の願い――それは、だれもが、いつでも、きれいで安全な水を使えるようになること。 『みずをくむプリンセス』のもとになる話をしてくれたのは、スーパーモデルのジョージー・バディエルさんです。ジョージーは、有名なファッションショーや、雑誌のモデルとして、世界中で活躍しています。 ジョージーは、西アフリカのブルキナファソで生まれました。子どものころ、水くみをした経験があり、水がどんなに大切か、よくわかっています。ジョージーは、いまアフリカで井戸をつくる運動をしています。ひとりでも多くの人が、きれいな水を手に入れられるように、プリンセス・ジージーの夢みた王国が、ほんとうになりますようにと。 |
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【作者】スーザン・ヴァーデ(Susan Verde) 小学校の先生を経て、絵本作家に。『びじゅつかんへいこう』(原題:The Museum、ピーター・H・レイノルズ絵、国土社)などの作品がある。米国ニューヨーク州で双子の息子たちと娘といっしょにくらし、執筆のかたわら、子どものためのヨガ教室をひらいている。 【画家】ピーター・H・レイノルズ(Peter H. Reynolds) 絵本作家、イラストレーター。『てん』(原題:The Dot、あすなろ書房)、『っぽい』(原題:ish、主婦の友社)や、イラストを担当した『ちいさなあなたへ』(原題:Someday、アリスン・マギー文、主婦の友社)など多数の作品がある。米国マサチューセッツ州でくらし、家族といっしょに書店を経営している。 【訳者】さくま ゆみこ 翻訳家、編集者。アフリカ子どもの本プロジェクト代表。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)、『どうしてアフリカ? どうして図書館?』(あかね書房)など。翻訳書は、『ぼくはマサイ』『風をつかまえたウィリアム』(共にさ・え・ら書房)、『路上のストライカー』(岩波書店)、『明日をさがす旅』(福音館書店)など約250点。 |